ホーム

オルタライフについて

1980年1月1日 野草社から、雑誌「80年代」が創刊されました。

その、創刊にあたっての文章を引用します。

1号 いま、魂を起こす旅へ

創刊にあたって

「80年代」という雑誌を発刊します。ひと月おきに、10年間出します。みなさんの力をかりて、本当に役に立つ、楽しい雑誌にしたいのです。

なにかわけののわからぬうちに、ますます暮らしにくい世の中になっています。どう生きていけばいいのか生活をどう築いていけばいいのか見えなくなってきています。70年代に私たちは、石油に依存する日本の「反映」が薄っぺらな、もろいものであり、また人間と自然を破壊しつづける上に成り立ってきたものであることを思い知りました。80年代にはもっとはっきりするでしょう。企業を中心とした社会そのものが限界に来ていることが、石油途絶なり食糧の枯渇なり水や空気の極度の汚染なり原発事故なり、どういう形ではじまるにせよひとつながりの破局として否応なしに証明されるでしょう。そのことをおおいかくし、批判と抵抗をおさえるためにいっそう強権的な管理社会がつくられてくるような気がします。

「80年代」はこうした状況を見すえ、ひはんしけいこくしていくとともに、石油文明そのものを根源的に超えていく道を模索していきたいと思います。

大きくいえば、人間の物質的進化、自然を征服していくような進化そのものが限界をあらわにしているのではないでしょうか。いま私たちは、人類進化の第2サイクル、魂の進化の旅へと歩みださねばなりません。体育(からだそだて)も知的くんれんをまったく新しい地平で、ひとりひとりの人間の多面的な潜在力を解き放つものとなっていかねばなりません。そして生活の全体を私たちの手でつくりかえていかねばなりません。

「80年代」は、私たちがうちゅうと交感するする能力をとりもどし、シゼンと若いし、心のある道を見つけていくための場でありたい。そして、家庭・地域・職場の生活を具体的につくりかえていく実践を交流し、互いの指針を生みだしていくことをめざしたいと思いいます。

それは同時に、商品によって組織された私たちが、どんな権威にもたよらむ自立した生活をうちたて、人びとの間の、また人びとと自然の間の相互扶助を回復していくことでもあります。

「80年代」は、生活する人びとが自分の暮らしを自分の手でつかむための雑誌です。この社会を支えながら社会のすみに追いやられた人たち、しかしだからこそ未来へのカギをにぎっている人たちー女性、中学生・高校生、老人、差別された人びとが主体となってつくる雑誌にしたいのです。

「80年代」は、東京からスタートしますが、かくちでよびかけあってつくっていけるような、地域に根ざした雑誌づくりをめざします。

「80年代」は、単なる活字によるコミュニケーションだけでなしに、人の流れ、人の渦、人のうねりの一表現としての雑誌にしたい。そのためにも、活字だけに頼るのでなく、写真やイラスト、漫画からソノシート(音楽や詩の朗読など)まで、表現を思い切り拡大し、多面化していきたいと思います。

80年代を、人間を解き放っていく転換の時代にするために、この雑誌を支え、生かして下さい。十年やれば、もっと素敵なこころみも出てくるでしょう。

いま、魂を起こす旅へ!

「80年代」編集委員会

岸田哲 島田裕巳 田中公雄 田中幸夫 津村喬 中尾ハジメ 新島淳良 野本三吉 保坂展人 真木悠介 毛利子来 山本哲士 (野草社)石垣雅展 大波徹夫

第1号 いま、魂を起こす旅へ
第2号 暮らしを耕す
第3号 仕事・エコロジー・原発地図
第4号 都市的生活からの脱皮
第5号 人間史の熱いはじまり
第6号 現場としてのユートピア
第7号 いま教育はどこにあるか
第8号 からだ・しなやかさとかしこさ
第9号 いのちをまもる地域をつくる
第10号 蘇えれ、海・風・大地・いのちたち
第11号 「豊かさ」のまっただなかに
第12号 ミニコミ・今を語ることば
第13号 いま、“障害”を問う
第14号 暮らしをつくりはじめるために
第15号 もうひとつの東京地図
第16号 わたしとエロス
第17号 反核・草の根のひろがり
第18号 文明の光と影
第19号 いま、時代のまがり角で
第20号 豊かな食卓のかげで
第21号 私の田舎暮らし(品切)
第22号 表現◎いのちをうたう
第23号 続私の田舎暮らし
第24号 共生への道
第25号 大倭紫陽花邑から
第26号 社会行動/精神の道
第27号 もうひとつの日本地図
第28号 私の仕事
第29号 僕のじいちゃん・私のばあちゃん
第30号 夫婦読本
第31号 お金の特集
第32号 本とつきあう
第33号 自前の教育をつくる
第34号 自前の学校をつくる
第35号 食べものとの出会い
第36号 百姓を選んだ人たち
第37号 脱原発への道(品切)
第38号 脱原発・私の意見
第39号 〈自然〉の声をきく
第40号 〈いのち〉の声をきく(品切)
第41号 新しい旅のはじまり
第42号 母なる大地へ
第43号 時いたりてサラが立つ
第44号 妙なる畑に立ちて/大地の神々の復活
第45号 妙なる畑に立ちて/〈東日流〉から
第46号 妙なる畑に立ちて/〈東日流〉野草塾
第47号 『80年代』から『自然生活』へ

この後、誌名が「80年代」から「自然生活」にかわり第11集まで出版されたのですが、いまでも十分に読み応えのある記事が多かったように記憶しています。

「80年代」「自然生活」両誌の編集部編で、「もうひとつの日本地図」といういのちのネットワーク作りを目指した書籍が刊行されました。 

一冊目が1985年、2冊目が1992年、3冊目が1998年の発行です。

全国で活動するグループや個人からのメッセージを紹介し、自然や人間を破壊するいまの生活を考えなおそうという意図であったと思います。

このサイト「オルタライフ」はその意図を尊重しつつ、私的な「もうひとつの日本地図」を目指したいと思います。

これまでの経済効率一辺倒ではなく、もうひとつ別の価値観で生きたいと思います。

それは命であったり愛であったり目には見えないものですが、とにかくわれわれは横につながることで絆を深め連帯していくしかないのではないでしょうか。